Twitterのインプレッション数が表示されるようになったのでフォロワー獲得のために活用しまくっている話
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Twitterのインプレッション数(投稿がユーザーのタイムライン上で表示された回数)が各ツイートの下部に表示されるようになりました。
ちょうどフォロワー数増加を図っていたタイミングだったので、インプレッション数表示を活用して、フォロワー数増加を狙い試行錯誤してみました。
インプレッション表示(12/16開始)からの変化を、フォロワー数増加施策における気づきと併せてまとめてみます。
インプレッション数を確認してフォロワー獲得のために活用している話は、こちらから記載しています。
背景
ここからは、タイトルの話題から少し脱線です。
自社で運用しているTwitterアカウントのフォロワーを増加させることになりました。
記事掲載投稿を主にツイートするアカウントです。
2022/12/5の時点で5,964フォロワー。
闇雲に事例を取り込むわけにもいかないので、目標を設定し、現在のフォロワーやフォローしてもらえそうなユーザーの傾向を確認、フォロワー数が多い他社の傾向を分析、そして自社にできる最善の方法を考えて実行することにしました。
フォロワー数の目標設定
まずは目標設定からしました。
・自社アカウントと同カテゴリのアカウントを比較
・フォロワー数や伸び率を確認
・自社アカウントのフォロワー数や伸び率の現状と照らし合わせ、参考を設定
・無理のない現実的な目標を設定
同カテゴリグループの、自社アカウントよりフォロワー数がちょっと多いアカウントの伸び率が、0.25%〜0.35%/週
これを自社アカウントで目標とすると、数にして15〜20。現状の自社アカウントにとっては楽ではない数です。
フォロワーとフォローしてもらえそうなユーザーを調べる
まずは「ユーザーがどんなアカウントをフォローするか」を調べたい。
調べる前に「地域やニュース関連のアカウントをフォロー、投稿にいいねしているだろう」と仮説を立て、次の二つのユーザー群を調べてみました。
- 自社アカウントをフォローしているユーザー群
- 同カテゴリアカウントをフォローしているユーザー
自社フォロワーのフォローしているアカウント、そしていいねしている投稿を確認してみました。
仮説の「地域やニュース関連」のほか、面白系やかわいい動物なども含まれていたが、際立った傾向は見つけられず。
さらに、同カテゴリのアカウントをフォローしているユーザーをチェックし、フォローしているアカウントの傾向、いいねしている投稿を確認しました。
こちらも自社フォロワーと同様、仮説以上の傾向を深掘りできず。
ターゲットは「地域やニュース関連」をフォローする見込みのあるユーザーと定義しました。
フォロワーが多い同カテゴリのアカウントの特徴を探る
フォロワー数が10,000〜300,000程度の、自社アカウントと同カテゴリのアカウントを50ほど分析してみました。
下記に着目して傾向を探ります。
- 投稿の多い時間帯・曜日
- 投稿の量
- 投稿の内容
- 投稿のハッシュタグ
結果として、調べたアカウント群と自社アカウントの差が見えてきました。
上記アカウント群の投稿から確認できた傾向が下記です。
- 6:00〜24:00の間でコンスタントに投稿しているアカウントはフォロワー数10万を超えている傾向
- フォロワー数が少ないアカウントが投稿少ない土日にも、フォロワー数の多いアカウントは平日と同量の投稿がある
- 1日の投稿数について、例外もあるが、投稿数が多い方がフォロワーも多い
- 記事のタイトルや内容にもよるが、フォロワーの興味関心に沿っているであろう文章や内容が多い
- フォロワーの興味関心に沿っているであろう文章や内容が多い
特に投稿内容とハッシュタグについて、タイムラインアルゴリズムを意識した記載が重要であると感じました。
上記を調べて、下記が自社の課題だと感じました。
- ユーザータイムラインへの十分な露出
- ユーザータイムラインの表示アルゴリズムに乗るようなテキストやハッシュタグの記載(タイムライン最適化)
自社で取り組めそうな施策
フォロワーの多いアカウントの投稿傾向から、自社アカウントでも参考して取り組めそうな施策を選別します。
まずは、運用体制などが理由で、自社ではできそうにないことから。
自社でできないこと
- 6:00〜24:00の間に毎時2〜3本新記事を掲載する
- ネット受けしそうな記事内容とすること
次に、工夫次第で、自社でも改善できそうなことを考える。
自社でできること
- 土日の投稿数を増やす
- 1日の投稿数を増やす
- フォロワーの興味関心と近いテキストやハッシュタグを含めること
それまで1日の投稿数が、平日7〜10本、土日2〜5本だったものを、平日20本程度、土日10本程度まで増やすことを目標としました。
また、投稿に「フォロワーの興味関心と近いテキストやハッシュタグを含めること」を徹底するようにします。
これらの取り組みで、課題であるタイムラインへの露出増加とタイムライン最適化を目指します。
タイトルの話題からの脱線はここまでです。
インプ数が表示されるようになってできるようになったこと
12/16にインプ数が表示されるようになって、次の2つのことが可能となりました。
- 競合のインプレッションから、伸びる曜日、時間帯を分析
- 自社投稿の効果検証
競合のインプレッションから、伸びる曜日、時間帯を分析
競合の投稿に表示されているインプレッション数から、何曜日の何時頃がよく表示されているのか確認することができるようになりました。
特にフォロワー数が多く、20〜30分おきに投稿している競合アカウントがあれば、自社にとって最高の観察対象です。
投稿内容のカテゴリや県民性などによって、ターゲットユーザーのインプレッションが伸びやすい時間帯の傾向が分かります。それがノウハウ記事などでまとめられている「Twitterのユーザーがアクティブな時間・投稿に適した時間」とズレがあることも分かります。
フォロワー、ターゲットユーザーの特性に注意して、効果的な時間を見極めることが可能です。
さらに、投稿にどのようなテキストを含んでいるか、ハッシュタグを含んでいるかによっても、インプレッション数に変化があることにも気づきました。
これはユーザーが興味関心を持っているであろうキーワードに対して、Twitterのタイムラインアルゴリズムがそのキーワードを含む投稿を選出し、ユーザーのタイムラインに表示するようになっていることが仮説として考えられます。
ちなみに、#Yahooニュース や #ニュース などのハッシュタグは、Yahooニュースやニュース系のアカウントをフォロー、記事を閲覧しているユーザーに推奨されると推測し、投稿に含めるようにしています。
加えて、フォロワー数が多いアカウントだと、もちろんフォロワー数と相関してインプレッション数も伸びます。
また、それらのフォロワーがリツイートすることにより、よりインプレッション数が伸びやすくなるためかなり有利そうです。
自社投稿の効果検証
自社投稿の効果検証にも、インプレッション数表示が役立っています。
プロフィール画面の投稿一覧から、それぞれの投稿のインプレッション数を一瞥して確認できるようになりました。
そもそも、自社アカウントによる投稿のインプレッションは、これまでにも確認することができたことは既にご存知の方も多いかと思います。
投稿の詳細画面を開き、「ツイートアクティビティを表示」するとインプレッションやエンゲージメントの数値(詳細のクリックやプロフィールへのアクセスなど)まで確認することができます。参照:https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/using-the-tweet-activity-dashboard
僕は主に、下記のためにインプレッション数を確認しています。
- 何曜日、何時頃の投稿が、より表示されるか仮説を立てる
- どのようなテキスト、ハッシュタグを含めることがより表示されるか検証する
- アクティブユーザーが多い時間に遭遇できた時は、過去の投稿をリツイートしインプレッションをより伸ばす
何曜日、何時頃の投稿が、より表示されるか仮説を立てる
何曜日の何時頃の投稿が、インプレッション数が多いか確認しています。
ゴールデンタイムや朝夕の通学・通勤時間は伸びやすいことが分かり、その時間の投稿を増やすようにしています。
ここで注意していることが、もちろんユーザーの行動やTwitter利用は不規則であるので、何曜日何時と狙ってインプレッション数を伸ばせるものではないです。ユーザーの行動パターンを想像して、さらに実際の数値で検証しながら、より効果を見込める時間帯を日々模索し翌日や翌週の投稿時間を修正しています。
どのようなテキスト、ハッシュタグを含めることがより表示されるか検証する
競合分析でも記載した、インプレッション数が伸びる投稿のテキストやハッシュタグを、自社投稿に含めて活用できそうか検証しています。
「ニュース」や「地域名」、「メディア名」など、実際にインプレッション数が伸びやすいか検証し、自社投稿に活用しています。
アクティブユーザーが多い時間に遭遇できた時は、過去の投稿をリツイートしインプレッションをより伸ばす
投稿して数分のインプレッション伸び数をチェックして、ユーザーのアクティブな割合を確認しています。
もしアクティブユーザーが多いようであれば、前日の投稿などをリツイートしてインプレッションを伸ばすよう試みています。
フォロワー増加施策に取り組んで3週間が経過
再び脱線です。
案件に取り掛かり始めてから3週間が過ぎた時点での、インプレッション表示の傾向をまとめました。
投稿のインプレッション数が伸びる曜日と時間帯
これは自社アカウントのカテゴリ、投稿内容に偏った結果ですが、ある程度インプレッション数が伸びやすい曜日と時間帯が見えてきました。
平日は、朝7時前後、昼12:30〜13:00、夕方16時〜18時、夜20:00〜21:30となっていました。
土日は、朝7時〜8時、朝10時前後、昼14時前後、夜19時〜22時でした。
平日通勤時間帯の伸び率が顕著だと感じました。県民性から利用シーンを推測できます。
土日については平日より、時間ごとのインプレッション数の差が小さく、ターゲットユーザーの利用シーンを細かく分析、推定する必要がありそうです。
年末年始のアクティブな時間帯は推測が難しい
年末、特に12/29以降の、インプレッション数が伸びやすい時間帯を把握することが難しいです。
恐らく多くのユーザーが休暇に入り、行動パターンに変化があったからだと考えられます。
他社投稿のインプレッションの伸び率を見ながら、伸びやすそうな時間帯に投稿してみる。投稿のインプレッションが伸びればさらに投稿しよりインプレッションを増加させる。
このように観察>試み>検証>観察とアクションを回しています。
施策の目標と毎週のKPI、結果の検証
目標である「フォロワー数前週比0.25〜0.35%増」から、毎週のKPIを設定し、施策の結果を検証しています。
年末に入ってから伸び悩んでいますが、下位目標は達成できているのでとりあえず安心しています。
様々な改善を差し込み、さらなるフォロワー数増加を目指します。
まとめ
Twitterの各投稿にインプレッション数が表示されるようになり、下記のことができるようになりました。
- 投稿のインプレッションが伸びる時間帯を確認し、アクティブユーザーが多い時間帯を推定して投稿する
- 直近数分のインプレッション伸び率を確認し、リツイートでさらにインプレッションを増やす
- どんな内容・ハッシュタグが伸びるか比較し、自社投稿に反映しインプレッションを増やす
- 自社投稿のインプレッションを一瞥で確認でき、改善アクションまでの時間が短くなった
Twitter社の思惑は違うところにあるかもしれませんが、運用者にとってはメリットが大きく、よりTwitter全体がアクティブになるのではないかと考えます。
今年も有難くTwitterを利用させていただきます!